プロローグ

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横須賀基地の正門には迎えの車を待たせていたのを思い出した。 「司令、お待ちしていました」 「待たせて済まない」 「いえ、それより会議の方は…」 「それについては後で話す、それよりは例の計画の進行状況は!?」 「は!89㌫です」 「急がせろ」 「はい」 高杉高速航空機動艦隊(仮名)旗艦戦艦『金剛』司令官室(仮設) 「そんな…」 「やはりそうでしたか…」 「諸君、状況は切迫している、恐らく二年後には開戦だ」 「そうですか…」 「だがそれまでに艦隊を何としても整える」 「は!」 他の艦長達は退室したが、高杉とその副官が残りこれからのことについて話し始めた。 「司令、やはり戦になりますか…」 「ああ、それで後は…」 「航空母艦と航空機です」 「やはりか…」 そう高杉艦隊は空母艦隊なのだが肝心の空母が揃っていなかった。
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