王子さまの憂鬱

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お気に入りのバスシュガーを入れ、ゆっくりと二人でお風呂に入ったあとは、そのままベッドルームへ行く。 いつも以上に髪の毛に手を絡める彼女。 そんな彼女が愛しくて・・ 数えきれないほどのキスをして、 何度も何度も彼女を求め、愛し合った。 「・・・た! ゆう、た!!」 目が覚めると愛しいと彼女。 「んー・・ も、朝?」 「今日も朝イチで仕事でしょ? もう起きないと・・」 「うぅ・・ 一時間も寝てない気がするぅ・・」 「・・うん。 一時間しか寝てないもん。 まさか本当に朝までとは・・」 赤くなりながら意地悪っぽく言う彼女。 どうやらデレ期が終わったようです。 「ねー? 一緒に住んじゃおっか?」 彼女は俺の言葉に目を丸くする。 「馬鹿じゃない。」 「・・・へ?」 「今が一番、大切な時期なの。 仕事とファンを1番に考えて。 わたしはその次でいいんだから。」 いつもの彼女らしい発言。 そうやって俺の心を軽くしてくれるんだね。 「・・本当は一人占めしたいくせに。」 「むっ!!」 怒って睨むけど、その顔だって俺をドキドキさせるんだから。 「お前しか知らないこと、いっぱいあるでしょ? 前髪クシャクシャにされながら 乱れまくってる俺を見れるのは お前だけだよ。」 「・・・うぅ・・」 さっきまでの行為を思い出し、真っ赤になる彼女の顔。
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