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星降る夢旅
柚季
「…何してんの汐?」
汐
「えっ…そ、その…柚季兄さんが帰ってくるの待ってて。」
柚季
「俺の帰り?どうした、急に会いたくなったとか?」
汐
「ち、違うよ!あの…お母さんが心配してたから色々持ってきたの。」
柚季
「ああ、いつも悪いね。お礼言っといて後で何か持ってくから。」
汐
「ううん、お母さんもだけど…私も兄さんが病気になったら悲しいから。」
柚季
「汐…有り難う。可愛い汐に心配されて俺は幸せ者だな。」
汐
「大袈裟だよ…。」
柚季
「ははっ、それで何を持ってきてくれたの?」
汐
「ええと…、お野菜とインスタントのスープ各種と防寒対策の湯たんぽとカイロと手袋とマフラーと……」
柚季
「ちょ、そんなに!?」
汐
「あ…迷惑だったかな?」
柚季
「いやいや、寧ろ申し訳無いって言うか…有り難う助かるよ。」
汐
「良かった嬉しい。」
柚季
(…俺一人なんだけどな。)
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