夜に浮かぶ君

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夜に浮かぶ君

      夢 「──柚季ー!朝やでぇはよ起きんかい!」   柚季 「…………。」   夢 「何シカトしてんねん。はよ起きてって。」   柚季 「いや本気で寝てんだからシカトも無いでしょ。って言うか朝から止めて、死んじゃう。」   夢 「は?何言うてるか分からんわ。私はスペシャルな朝ご飯を作りに来たんやで。」   柚季 「知らない聞いてない。」   夢 「楽しみにしとってや。頬っぺた落ちるくらい美味しい料理作ったるから。」   柚季 「俺をシカトしないで。」   夢 「……~♪」   柚季 「あ、もう駄目だ。この子には伝わらない。いやオカンには伝わらない。」   夢 「何一人でぶつぶつ言うてんねん。出来たでスペシャルな朝ご飯!はよ食べて。」   柚季 「さっきから急かすなよ…はあ、頂きます。美味しい美味しい。」   夢 「ほんまか?嘘ちゃう?」   柚季 「本当だって。夢ちゃんは良いお嫁さんになるだろうねぇ。」   夢 「そんな、お嫁さんだなんて照れるやないの。」   柚季 「…可愛いんだけど勿体無いよな夢は。」          
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