1Game 出会い

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「千晴!部活行くぞ。」 「うん!ゆえちゃん、また明日ね。」 「うん。千晴バイバイ!」 友達の楠木ゆえちゃんと別れ、 私相原千晴は幼なじみのけんちゃんこと竹内健と部活へ向かった。 私は星南高校へ通う高校二年生。 といっても一週間前に二年生になったばっかり。 そして私は男子バスケ部マネージャー。 「なあ、千晴。」 「何?けんちゃん。」 「そういえば、今日一年が部活見学に来るんだよな。」 「そうだよ。楽しみだね。」 「だな。」 けんちゃんと話しながら部活へ向かっていると、 「おい、竹内!」 「……なっ何スか、先生。」 「数学の課題は今日提出なんだがな。」 「うっ…。」 「竹内。ついて来い。」 「……はい。千晴、部長によろしくな。」 「うん。けんちゃん…ファイト。」 「……おぅ。」 けんちゃんと別れ、一人部活へ向かう途中自販機で飲み物を買おうと寄ると、 「…ちっ。…10円足りない。」 「あの、もし良かったらこれ使って。」 「えっ?」 「困った時はお互い様だよ?」 「……。」 「ね?」 「……どうも。」 「いえいえ。…もしかしてバスケ部に見学?」 「そうだけど…何で?」 「ちょうどバッシュが見えたから。」 「…ああ。」 「私男バスのマネージャーなの。もし良かったら一緒に体育館まで行かない?」 「……別にいいですけど。」 「よし!それじゃあ一緒に行こっか。あっ!相原千晴です。よろしくね。」 「……篠原理央。」 これが私と理央の出会い
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