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「今日の練習はここまでだ。」
「ありがとうございました。」
練習が終わり私は一年生達と一緒にモップがけをする。
「相原先輩!」
「何?葛西くん。」
葛西朋樹くんは篠原くんと仲が良い。
「モップ自分のとこ終わったんで、代わりますよ。」
「えっ?そんないいよ。自分の分は自分でやらなきゃ。ありがとね。」
「分かりました。それじゃあお先に失礼します。」
「お疲れ様。」
葛西くんはとても優しく、礼儀正しい。
「先輩。」
「うん?何、篠原くん。」
「モップ終わってないのあと先輩だけなんですけど。」
「…本当だ。遅くてごめんね。」
「先輩ってドジでトロいですね。」
「たっ確かに、モップは遅くなっちゃったけど、ドジとかトロいわけじゃって……篠原くんいないし。」
篠原くんは何というかマイペースで、
全然笑わないし、クールで言いたいことをずばずば言う。
……私篠原くんに先輩だと思われてないような。
「とりあえず、早くモップ終わらせないと。」
私は急いでモップがけをした。
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