1人が本棚に入れています
本棚に追加
ドーン、ドーンと遠くから音が聞こえて、初めに上がった鮮やかな光が私の顔を照らす。
一番見えるこの秘密の場所には、私とこいつしかいない。
ドーン、ドーンと断続的に響く花火の音を聞きながら、私は瞳から雫をこぼしていた。
花火が終わると、私はこいつとサヨナラをしないといけない。
またね。じゃないサヨナラをしないといけない。
だって、こいつは本当はいないから…。
本当はここにいちゃいけないから……。
だって、こいつはぽっくり逝きやがったから……。
。
最初のコメントを投稿しよう!