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ふわりと柔らかく温かい。
あ、触れちゃった。
その時、
「うわっ!!」
びくりと体が揺れて直ぐ様後ろを振り返る。そうなると必然的に私と目が合う。
後ろに私がいたことと、
しっぽを握られてることに驚いていた。
蒼色の瞳が私をのぞく。
少しの沈黙の後、
静寂を破ったのは彼で、
「お前、これ見えんの?」
透き通るような綺麗な声で私に問う。
声がでない。
びっくりしすぎてだろうか?
「?おい、聞いてるのか?」
再度私に問う。
その声に我にかえり、答えた。
「ぼんやりとだけど、見えるし触れたよ?」
鮮やかには見えない。靄(もや)がかかっているような感じ。
彼はまたもや驚いて、
「これが見えるやつに初めて会った」
そして続けて彼はこう言う。
「お前も妖(あやかし)なのか?」
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