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「たぁつき!」 窓から見ていた俺は右手を後ろにし拳を受け止める。 「おはよ。零哉。」 「あれ?受け止めた?やるねぇ…」 グッと手に力を入れ、拳を握る。 「い…痛いんだが?竜希くん?」 「ん?砕いてほしいならやってやるよ?」 「勘弁!」 手を離し振り返ると 赤茶短髪に茶眼の男が拳を向けた手を軽く振り痛みを緩和させている こいつの名前は赤藤 零哉(せきとう れいや) 俺と幼馴染で親友 零哉はネクタイをしてないからか左胸にあるドクロとクロスの刺青が見える。 「見えてんぞ?」 刺青を指差し言うと零哉は右手で胸元をシャツで押さえる。 「エッチ!」 左足の蹴り上げに右腕で止めた零哉 「男に興味ねぇよ。」 「冗談じゃん。」 笑う零哉に足を下ろし、窓の方を向き外を見る
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