一章

11/29
前へ
/131ページ
次へ
「近藤、この子がさっき話した私の孫だ」 「ほぉ、この子か!可愛らしい子じゃないか!」 「お祖父様、こちらの方は..?」 「私の古い友人の近藤だ。今は京にある新撰組の局長をしているんだったな?」 「あぁ、そーだ!」 「まったく。局長が屯所を留守にしていいものなのか..」 「大丈夫さ。屯所には歳がいるからな」 「おぉ、歳三か!あのクソ餓鬼も立派になったもんだ」 近藤...歳三....聞いたことある名...。もしかして...。 「近藤さん.....?」 二人はキョトンとした顔で私を見た。 「近藤さん、一華です。昔、試衛館で稽古をつけてもらっていた」 「おぉ!あの一華くんかっ!」 「なんだ近藤、知り合いか?」
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!

57人が本棚に入れています
本棚に追加