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「お父様!お母様!」
「一華、来ちゃダメ!」
お母様は声を抗え、私はその場で足を止めた。
敵は見る限り一人だけ。
...たった一人の男に...村が...。
「一...華....」
「お父様....!」
かすかにだが、まだ息がある..。
「これを....」
お父様は、私に五芒星の首飾りを渡した。
「これは....」
「絶対に...奴等に渡してはならない....。これをもって...遠くへ逃げるんだ....」
「いやっ!一緒にいるわ!」
「一華....愛している...」
「お父様....?」
いくら声をかけても、体を揺すっても、お父様はもう返事をしてくれない。
「いや....お父様ー!」
「きゃぁ!」
「っお母様!」
振り向くと、お母様は刀で刺されその場に倒れ込んだ。
「有名な陰陽師の村と聞いて来てみれば、大したことはないようだな」
「....いで....お前のせいでっ!」
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