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「う……そ……」
目の前の景色に、結子は思わず声をもらした。
「ふんっ。何かあるとは思っていたが……さすがは神騎学園と言ったところか」
「な、何格好つけながら笑ってんのよ!」
唖然とする結子とは反対に、顎に手を添えながら楽しそうに微笑んでいる海夜。
「私は、ここに残るわ。あんなやつの前なんて通ったら、ただじゃすまないもの!」
そう伝えると、結子は膝を抱えながら前方を睨んだ。「だから嫌だって言ったのに」と渋面を浮かべながら、恐らく家で帰りを待っているだろう母に向けてつぶやく。
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