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「あの子のこと…どう思いますか?」
望を連れてきた見た目二十代くらいの若い男性が言う
この男は最近私が雇った従業員で子供達ともよく遊んでくれるしみんなも心を唯一開いている存在だ
やはり彼の性格が良いからだろう
「…どうとは?」
「分かっているでしょう」
「望君の事に関してですよ」
「まともに話すらしてくれないそれこちらの話にも応じてくれない…」
「果たしてこの施設でやっていけるんでしょうか?」
「彼…望君はまだ人を信じるような心がないんですよ 」
「今の今まで虐待受けてきたんですから」
「私たちに出来ることは彼がこの施設で幸せに暮らせるようにする事です 」
「…分かりました、全てはあの子に任せましょう 」
「では私はこれにて… 」
果たして本当にうまくあの少年がやっていけるのだろうか
孤児院の管理人である私にはその時は見守る事しか出来なかった
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