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空からの異生命体は、他の星からの、惑星探査調査員達であった。彼らは、慎重の上に慎重を期しての惑星探査であった。 彼らの母星は、数十光年離れていた。 幾度かの惑星探査を繰り返し、幾度もの成功と失敗を繰り返し、彼ら自身を学んだ。 細菌やビールスと言う単細胞生物による、感染であった。 これは双方に注意すべき問題点だった。自分自身の体内に棲息する細菌が、調査する惑星の生物に及ぼす影響と、逆に調査する惑星に棲息する細菌が彼らの体内に侵入して引き起こす、様々な問題をどう対処するかを、学び対策方法など充分に研究されていた。 他の星の探査調査に臨む時は必ず惑星軌道上で3か月から半年掛けて、その惑星の生命調査を行い、軌道上からの調査出来ない場合のみ無人調査機を惑星に降下させていた。 時間的に急ぐ場合に限って、気密服を纏って、海上に降下した。海上に降下する理由も、地上だと足跡など彼らの痕跡が残る可能性があるので、殆ど痕跡の残らない海上への降下を選択していた。 今回も、通常通り海上への降下を決行した。その前の軌道上の調査は半年間に及び、数多くの生命体を確認出来たので、無人調査機を惑星各所に降下させて、サンプルを採集し互いの細菌やビールスが夫々に影響を与えないであろう?と言う調査結果を得られていた。
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