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心の中でスキップをしながら、職員室へと向かう。
ガラガラと立てつけの悪い引き戸を開けて、岡ちんを探す。
自分の席から、すこし離れた所に立っていた岡ちんを見つけ、歩き出す。
「せんせぇ」
そう呼ぶと、丸っこい体が揺れる。
「あ~、えっと、ちょっと先生の椅子座って待ってて」
そう言われて、岡ちんの椅子に座らされる。
何も悪い事をした訳ではないけれど、職員室ってどうしてこうも居心地が悪いんだろう。
「はいはい」
と、呟きながらファイルをドンと机の上に置く。
そして、隣の先生の椅子を引っ張ってきて『よっこいしょ』と座る。
「私、何かしました?」
恐る恐る尋ねる。
「何かしたのか?」
いやいや、私が聞いてるんだけど。
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