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「高校最後の体育祭だから、何かしら競技に参加できればいいんだが」
岡ちんが寂しそうに呟く。
「大丈夫。
なんだかんだで、運動できないのは諦めてるし、見学も馴れてるから」
「しかしだな」
「救護にいれば、みんなそんな私の事気にしないだろうし」
みんなが運動してる姿を見るのには馴れている。
心がちょっとだけ痛みを訴えてるけど、仕方のない事だと蓋をする。
「話し合いで、ちょっと提案してみるよ。
お前が出れそうな競技」
岡ちんってば・・・
担任に恵まれたなぁ、私。
「話は以上」
「はぁい」
職員室を出て、教室へと戻る。
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