1 『本日のラッキーパーソンは』

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「その代わり、救護のテントに来てくれれば、お茶菓子は出してあげるよ」 「そんな事できるの? 見た事ないけど」 「私と涼子ちゃんの間に不可能な事はない!」 「勝手に言ってるだけなのね」 「まぁまぁ、救護だもん。 休まなきゃでしょ?」 「そりゃ、そうだけど、休むの意味違うよね」 呆れたように笑う華代ちゃん。 「いいのいいの。 残り少ない学校生活、楽しく過ごさなきゃね」 「いや、3年始まったばかりだし」 「それこそ、いーやだよ! 3年なんて受験とか就職とかで、やる事一杯なんだから、楽しむべき事はしっかり楽しまなきゃ!」 力説! 仕方がないじゃん。 修学旅行にも行けなかったんだし。 今まで高校生らしい事とか、やってないんだもん。
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