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私が声を掛けるより先に、私と同い年くらいのグループが彼に声をかけた。
「お、久しぶりぃ」
その声に反応して振り返る彼。
思わず物陰に隠れる。
何やってんの私!
彼は、笑ってグループの子達と喋り始める。
同級生?
「何?今からデート?」
そんな質問に一人物陰で『うんうん』と思わず頷く。
「関係ないだろ」
照れたような声。
「なぁんだ、お前たち別れったって噂だったけど、ちゃんと続いてんじゃん」
「仲良かったもんねぇ」
「もうすぐ、来んの?華代?」
え?
思いがけない名前に、思考がフリーズする。
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