-変わらない日常-

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体育館には全校生徒たちが綺麗に並び、その両脇に先生達が立っている。 ここに来てからかれこれ1時間ほどたっているだろうか。 今は校長の長い長い挨拶の最中。 (いいかげん終わってくれないかな。…ねむい) 今ここにいる全ての人が同じことを思っているのだろう。 生徒も先生もかなり疲れた表情をしている。 ふぁ-っと大きなあくびをしながらふと、先生達のほうに目をやる。 と、一人の先生とばっちり目が合ってしまった。 (やばっ、思いっきり見られた…) 慌てて口を両手で塞ぐ。 先生はフっと微笑み、前を向いてしまった。 (…笑われた…。 つか、あんな先生いたっけ? 新任の先生じゃないよね) 校長の挨拶の前、今年から赴任してきた新任の先生達の挨拶があったがその中にはいなかった。 .
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