-予想外の出来事-

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「大変そうですね。 手伝いますよ」 突然声を掛けられびっくりしたのか、勢いよく振り向いた。 その顔を見て、冷や汗が出る。 (っ、体育館のイケメン先生…) 大きな口であくびをしていたのを見られたあの先生だった。 声を掛けたことに少し後悔する。 「っ、びっくりした-。 吉沢さんか。 いちばん奥の校舎までなんだけど、いいかな?」 今いるこの校舎から2つ先のところ。 学校には3つの校舎があるため、つまり端から端までということになる。 「いいですよ。 予定もないしもう帰るだけなんで」 自分から声掛けといて今さら断れるわけもなく、先生から教科書を受け取り並んで歩き出した。 .
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