-予想外の出来事-

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「はい、どうぞ」 綺麗な顔には少しシブい、日本茶をテーブルに置く。 ありがとうございますと日本茶を手に取り、ふぅっと冷ましながら一口含む。 「なんかここ、落ち着きますね」 お茶の温かさと香りにすっかり癒され、背凭れに凭れる。 「日も当たるし、ここでゆっくりお茶飲むの好きなんだ。 吉沢さんにもわかってもらえて嬉しいよ」 …さっきも感じた小さな違和感。 「そうだ…名前っ。私たちのクラス受け持ったことないのになんで知ってるんですか?」 ふふっと微笑みながら圭の向かいに座る。 お茶を飲みながら、 「そうだね。 今まで服飾科とは一度も接点はなかったよ。 でも、今年から君のクラスの担当になったんだ」 「そうだったんだ-! それでみんなの名前覚えたんですか?」 「まぁ、そんなところ。 早くみんなのこと知りたかったし、オレのことも知ってほしかったからね」 .
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