第一章

2/7
前へ
/16ページ
次へ
「どうしたの?…妹さんに何かあった?」 久しぶりに会えたのに、目の前に座る恋人は、美味しそうに湯気を立てているグラタンにもろくに手をつけず どこかイライラした様子でタバコをふかしていた 「…ん?あ、いや…」 やっぱりそうなんだね… 知ってるよ… どうしてあなたが、そんなに妹の事を心配するのか 嬉しかった 別に言わなければ知らないままでよかったのかもしれないあなたの家の中の事情を、私に話してくれた事が
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

213人が本棚に入れています
本棚に追加