背後に注意

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『美咲、お誕生日おめでとうー!!』 クラッカーを片手に駆けよって来たその男から、逃げる様に私は物陰に身を潜めた。 『ありがとう、直樹。でも、後ろから追けて来たのバレバレだったよ~』 『えー、本当かよ。俺は探偵には向いてないな』 ドアの前で談笑するその二人を尻目に、私は考えていた。 リスクは最小限に押さえたい。 しかし、私の我慢は限界に達していた。 『やるしかない!!』 私は一気に間合いを詰め、そして遂に……。 『パーンッ!!』
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