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その後、しばしの間
仲間になったばかりの雀とコミュニケーションをとっていると、洗濯に行っていたお婆さんが帰ってきました。
「あー、だりぃ。このご時世に何が悲しくて川で洗濯せにゃならんのだ。洗濯機買えっての、まったく…」
何やらぶつぶつと文句を言うお婆さん。
何があったのかは知りませんが、すっかり人格が変わってしまったようです。
まるでどこぞのヤンキーのように、玄関でう○こ座りをしながら煙草までふかす有様です。
それに、よく見ると隣には猿のような生き物までいるではありませんか。
「えーっと…そこのおばはん? 突っ込みたいところは山ほどあるんやけども、とりあえず聞いとくわ…隣の猿は何やねん?」
しりたろうがそう聞くと、なぜか急にお婆さんは笑い始めました。
「あぁん? あっはっはっはっは! こいつは爺さんだよ! おかしいだろ?笑えよ!あっはっはっはっは!!」
後ろ姿だった猿のような生き物が振り返ると、確かにお爺さんの顔をしているではありませんか。
「チュンチュン、超展開だってばよ」
しりたろうが突っ込むよりも早くに、雀が言いました。
「おぉ~、しりたろうやぁ~、助けておくれよぉ」
猿爺さんは、しりたろうと目が合うと、そんなことを言いながら駆け寄ってきました。
しばしの事情説明に入ります。
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