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下山してすぐのとこにある、綺麗な川にたどり着いたお婆さんは、腰の痛みを自分に訴えて一休みすることにしました。
川の近くに腰を降ろして、そっと夜の星空を見上げるお婆さん。
すると、何やら川の上流の方から、何かが流れて来たではあーりませんか。
どんぶらこ、どんぶらこ
そんな効果音を織り交ぜて、この物語最大のフラグという大役を背負って、やっとこさ流れて来たそれは、何とも大きな……
「あらま!おっきなお尻ねぇ!」
お尻(? だったようです。
お婆さんはそれをお尻と判断した途端、俄然とやる気が湧いてきたようで、腰の痛みなんて忘れたように、それを引き上げに向かいました。
「ホントにでっかいねぇ……あの人お尻大好きだから、絶対喜ぶはずやわぁ~」
お婆さんによると、どうやらお爺さんは相当のお尻フェチなようです。
若い頃は、そんなお爺さんにお婆さんも……おっほん!
昔を思い出して、少し興奮気味のお婆さんは、何とかそれを引き上げると、そのままお爺さんの待つ小屋まで転がし始めました。
中に入っている主人公はというと……
「おいこら、わい主人公やねんぞ! もっと丁重に扱わんかい! 痛っ! 何で転がしてんねん!」
中でそんなことを言っていましたが、密室空間のためか、それとも耳そうじを小まめに行ってないお婆さんのせいか、主人公の声が届くことはありませんでした。
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