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瓏は、?と思い乍も、首だけ、上から下に、頷いた。 選択肢は、瓏には、ないと分かっていても、有る出来事が起こると言う段階に於いて、瓏の性格から、真実を欺むけ様とする事に懸念した。母と平衡する様に、和紀子も言った。 『そうよ、変な、誤解は、避けた方が良いわね』
明日、何も世界が、破滅するんじゃない!そう言う眼を二人はしていた。それと、アナタは、もう、〓じゃないと言う風な顔付きだった。
それは、二人にとっては、無理からね話しであった。 幾度ともなく刑事がやって来て瓏の話しに興味津々だったから!
最も、その刑事も瓏の言う事には、初めから信用しなかった。まるっきり、論点が合わなかったし、土台、証拠が必要とする〓には、無理な話しだ。
でも、今回は、少し違っていた。
何しろ、下手すると、国際問題にも、繋がる要素を帯びていたからだ。
珍しく、その刑事から、電話があったのは、もう、肌寒くなる10月の終わり頃だ。
『もし、もし、神奈 瓏さんの御宅ですか。私、O府警の和辻と言うものですが、以前、神奈さんに任意同行をして来て貰ったのですが、神奈さんご在宅ですか』
流石に瓏は、冗談が過ぎる和辻にムッとした。『和辻、お前、未だ、そこに居たの』
『当たり前だ。俺の天職だもの』
『転職の間違いだろうが』
売り言葉に買い言葉だとは、良く言ったものだ。だが、それでこそ、饒舌の彼だった。こちらも、彼には、ライバル意識を、向きだしにした。ひとつには、動揺を悟らせたくなかった。余りにも、有る事に対しては、在る刑事等々は、馬鹿にしきった態度を取って質問、尋問したからだ。その事を瞬時に瓏の脳裏を駆け巡った。
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