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折角。忘れかけて来たのに、何だって、今頃、名越の、夢乃が、出て来るんだともう一つの(渾名)狼は、思った。 『モシ、モシ、聞いておられますか、神奈さん』 『あ、はい、聞いています、どうぞ』 『神奈、名越だけど、夢乃の事じゃあ、その節は、御世話になったなぁ、』 『優ちゃんか?あの名越か?』 そうだ、神奈、まさか、俺も、こんな処で、神奈の重要指名思想犯罪人に名が連なってあるとは思ってもいなかったぞ』 え!俺が、その中の独りに乗っているのか?まさか?『そのまさかだよ、まぁ!それは、冗談だけど、(笑い)
『冗談だょ』
『でも、もう一つ、驚く事があるょ、先程、狼が、話しておられた方が、夢乃のお父さんだょ』
え!ソレを聞いた時も衝撃を受けた。
『何だって、嘘だろう』
(否定文を思わず投げつけていた)
『是以上は、幾ら狼でも話せないんだ。今は…
近々逢えないか?久し振りに酒でも飲み交わそうゃ』
『ソレだけじゃあないだろう』
『流石だなぁ、連絡は是で良いのか』
『是で良い』
名越の携帯を聞いて狼は、静かに、受話器を置いた。
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