君より好きになって欲しい

1､私たちは双子

キーンコーンカーンコーン

『はい､じゃあこれから1年間よろしくお願いしますね』

「終わったぁ!!」

『野上さんっ…』

「ん!?どしたの寛子??」

『1年間っ…よろしくねっ…』

「うんっよろしく!!
ってかうちのことは若葉でいいよっ☆
成と区別がつかないし!!」

『あっじゃあ…若葉ちゃんで…』

「うーん
まぁいっか
あっ
今日はこれで終わりだよね??」

『うんっ』

「成ー
帰ろー
ってあれ!?
成は??」

『成ちゃんならさっきどこかに行ったよ』

「嘘っ!!
仕方ない…
先に帰っちゃうもんねーだ」

『そっそうだね
って待ってよー
若葉ちゃぁーん』

その頃…

2ｰ4教室前…

「すみません
鳥羽先輩いらっしゃいますか??」

『鳥羽??いるよ
鳥羽ー
かわい子ちゃんからお呼び出しでーす』

『おーぅ』

「ありがとうございます」

『いえいえ
君…1年生だよね??
入学そうそう告白ですかー??
なんてね』

『藤崎っ
何言ってんだよ!!
そんなわけないだっ…』

「そんなところですよ
鳥羽先輩」

『お前…』

「お久しぶりです」