日常の終わり

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親父が死んだ 俺が17歳の時の事だ。 親父はいつも部屋に閉じ籠ってばかりいる人だった。 仕事はなにかを研究している仕事だったと思う。 あまり親父と話した記憶がない。 感情が無いというか、何を考えているのか分からない。不気味な奴だった。 葬儀なども終わり一区切りつき、母親もなんだか落ち着いている様に見えた。 そして夜、久々に母親とご飯を食べる事になった。 「あなたとご飯なんて久しぶりね…」 なんだか母親は少し寂しそうに、しかし嬉しそうに話しかけてきた。
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