日常の終わり

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「そうだね」 俺は照れ臭くて母親の顔を見れなかった。 「お父さんが居なくなるとなんだか寂しいわねぇ~」 「ふん。いつも部屋にばっかりいて母さんつまらなかっただろ?」 「ふふ」 母親は俺を馬鹿にしたように笑った。 「昔の家族のビデオでも見よっか!」 母親は突然思い立ったように席を立つ。俺は興味が無かったので別に見たくないと答えた。 「そんな事言わないの!あっ…これかなぁ…?」 母親は数あるビデオから一つを取り出し再生した。
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