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「いえいえ!謝られることなんて何にもないですよ!寧ろこちらから謝罪をしなくては!」
そう言って僅かに痛むお腹を庇いながらベットの上で正座をする。
「え、な、なな何を!やめ、止めて!そんな事しなくていいから!」
慌てて私を止めようと必死の彼を無視して頭を下げた。
「桐谷さん!ありがとうございました。こんな何処の馬の骨かも分からない私を……私を……」
「いやいや。なんかそれって結婚の挨拶をしに行った時の父親のセリフだよね。とりあえず、頭を上げようか。うん。そうした方がいいと思う。いや、寧ろお願いします」
そこまで言うなら、と言って渋々頭を上げた。
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