「お友達に…なりましょう?」

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こうして、少しのお話会?が始まった。 「なにか質問はある?」 「えっ…じゃあ…。本当に真美さんと真城さんは幼なじみなんですか?」 「そうだけど…。それどういう意味?」 彼は眉間にシワを少し寄せながら聞いてきた。 「いや…あの…。2人とも綺麗な方々なので…お似合いだなーって…。」 「ふーーん。」 やばい。もっと不機嫌になっちゃった。 眉間のシワが深くなっている。 私何かまずいことでもしちゃった? 「もう。他に質問は無い?」 「はっはい…。」 「じゃあ俺から質問。」 再びしばらくの沈黙。 緊張走る。 「何で敬語なの?」 「えっ…?」 「だから!何で敬語なの?同じ学年なんだけど…?」 「えっと…。何となくです。」 なんか、迫力負けしそう…。 「じゃあ。これからタメで話して。それと、空って呼ぶこと。」 「えっ…あっ…はい。」 「ほら。敬語使ってる。試しに空って呼んでみて。」 結局、勢いに押されてしまった。 「ほら。」 彼が詰め寄ってくる。 “ゴン”。頭が壁にあたたった。 「ほら。早く。」 彼は、私の顔の両脇の壁に手をついた。 「ほら…。」 「そっそら…。」 彼は、満足そうににやっと笑った。 そして、しばらくすると。 「ご褒美。」 彼はそう言い。 しばらくしたら“チュッ”って音が聞こえてきた。
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