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「もちろん。俺は魔法使いだからね。」
彼は、少し頬を赤くして言った。
「じゃあ、ここからお空を飛んで、そこの広場の公園に降りるから。」
………え?
いや…。
まさか、ここから飛び降りるとか無いよね?
5階だし…。
死んじゃうよ?
「じゃあ。目を瞑って。」
やっぱり恐い。
空くんは、そんな事をしないとは思うけど…。
私の気持ちが通じたのか、彼は“大丈夫だから”と言った。
私は少し戸惑いながら目を閉じた。
「目を開けていいって言うまで、絶対目を開けないでね?」
私は小さく頷いた。
次の瞬間。
ふわっと身体が宙に浮いた。
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