「お友達に…なりましょう?」

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「………すいません!間違えました。」 開けたドアを再び閉じる。 あれ? ここで合ってるよね? きちんと“512号室”って書いてあるし。 今度は慎重に静かに開ける。 やっぱりそこに居るのは“女の子”ではなく、明らかに“男の子”。しかも爽やかイケメン君。 今まで見た中で一番綺麗かも。ちょっと感動。 思わず見とれてしまった。 「入らないの?」 「えっ?あっ…入ります。」 再びドアを開けてしまった以上入るしか手段がなく、仕方なく入った。 「あの…。この部屋に女の子が入院してきたって聞い…」 「お友達になりたいんだっけ?」 言葉を言い終わらないうちに男の子が話しかけてきた。 「…へ?あっあの…。」 「いいよ。お友達になってあげる。俺の名前は真城空(ましろ そら)。高2。よろしく。」 「え?あっ…木下結愛。高2です。よろしくお願いします。」 「うん。……ぷっ。ごめ…もう無理。ははっはははは…」 「…………………。」 なっ何? 一体何が起きたの? 勝手に友達になってるし。嫌、私が一応言ったんだけど。 勝手に笑われるし。 口がポカーンと空いてしまう。
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