122人が本棚に入れています
本棚に追加
「ごめんごめん。あまりにも可笑しかったから。」
とか言いつつ彼はまだ笑ってる。さっきよりはましだが、結局5分ぐらい彼はお腹を押さえながら笑い続けた。
こっちからしたら、当たり前だが気分が良いわけではない。
でも、彼の笑顔があまりにも可愛かったから。
爽やかイケメン君の笑顔は、無邪気でとても可愛かった。
こんな綺麗な笑顔。きっと一生見られないだろうと思い、心のどこかで許してしまった。
「結愛は、ここの病院に入院しているの?」
「はい。」
やっと笑いが収まったのか、いきなり話しかけてきた。
私の質問はスルー何ですか。
しかも、呼び捨て。
「あの…。さっきも聞いたのですが、ここに女の子が…」
私の言葉に被さるように、今度はドアが“ドーン”と大きな音を立てて開いた。
いったい何なんだ。と思いながら、音が聞こえた方を向くと。
「!?」
いきなり誰かが抱きついてきた。
最初のコメントを投稿しよう!