「お友達に…なりましょう?」

7/11
前へ
/76ページ
次へ
「っ!!笹倉真美!?」 私の目の前には、よくテレビで見る人が。 なぜここに!? と言うよりは、今までの全て幻覚? 「私の名前知っていてくれたのー?凄い嬉しい!」 何故か喜んで頂けたらしい。知らない人なんてこの日本にいないと思う。 笹倉真美(ささくら まみ)。高校3年生。 ドラマ、歌番組、バラエティーに引っ張りだこの超人気アイドル。 なんで、こんな所にいるのだろうか。 それにしても、間近で見ると本当に… 「可愛い…。」 「!?」 あれ?気づかないうちに声に出していたらしい。 「今のは、私が言ったの!!結愛ちゃん。ちょー可愛い!アイドルになれるわよ!私と一緒に…」 「真美。」 真美さんの話を真城君が低い一言で止めた。 話について行けない。 今、どういう状況? 「結愛ちゃんが混乱してるから。」 「あら。ごめんなさいね。私は笹倉真美。高校3年生よ。足骨折しちゃって。今日からこの病院に入院するからよろしくね。」 確かに松葉杖で足は包帯でぐるぐる巻きに。 朝、茉莉菜ちゃんが今日入院してくるって言っていた人は、真美さんだったんだ。 「木下結愛。高校2年生です。よろしくお願いします。」 そして、さっきから気になっていたことを聞いてみる。 「真美さんと真城君って付き合っているんですか?」
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!

122人が本棚に入れています
本棚に追加