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「っ!!笹倉真美!?」
私の目の前には、よくテレビで見る人が。
なぜここに!?
と言うよりは、今までの全て幻覚?
「私の名前知っていてくれたのー?凄い嬉しい!」
何故か喜んで頂けたらしい。知らない人なんてこの日本にいないと思う。
笹倉真美(ささくら まみ)。高校3年生。
ドラマ、歌番組、バラエティーに引っ張りだこの超人気アイドル。
なんで、こんな所にいるのだろうか。
それにしても、間近で見ると本当に…
「可愛い…。」
「!?」
あれ?気づかないうちに声に出していたらしい。
「今のは、私が言ったの!!結愛ちゃん。ちょー可愛い!アイドルになれるわよ!私と一緒に…」
「真美。」
真美さんの話を真城君が低い一言で止めた。
話について行けない。
今、どういう状況?
「結愛ちゃんが混乱してるから。」
「あら。ごめんなさいね。私は笹倉真美。高校3年生よ。足骨折しちゃって。今日からこの病院に入院するからよろしくね。」
確かに松葉杖で足は包帯でぐるぐる巻きに。
朝、茉莉菜ちゃんが今日入院してくるって言っていた人は、真美さんだったんだ。
「木下結愛。高校2年生です。よろしくお願いします。」
そして、さっきから気になっていたことを聞いてみる。
「真美さんと真城君って付き合っているんですか?」
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