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その教室は高等学校にしては珍しく階段状になっており、木製の長机に長椅子で統一されている
若干緊張しているパンドラとは逆に伸び伸びしているリリーナ、そんな二人に矢のような視線が降り注ぐ
主にその視線はパンドラには女性から、リリーナは男性からである
ユ「では自己紹介してもらうわよ」
ユイランの言葉を聞いたパンドラは軽く深呼吸して話す
パ「パンドラ・ルナハーツといいます、よろしくお願いします」
リ「私はリリーナ・アルカード、皆さんよろしくね~♪(結局、名前だけなのね💦)」
リリーナは笑顔で、しかし内心苦笑しながらパンドラと同じく名前のみ述べた
そんな中、窓側の一番端に座っている青年が手を上げ、質問する
「二人のギルドランクと属性は何ですか?」
パンドラが一番聞かれたくない質問をされ内心焦っていたが、リリーナが代わりに答えた
リ「私たちは二人ともSランクよ」
その答えにクラス中が騒ついた
リ「だけど私たちのギルドマスターから二つ名を言うなと言われているから言えないわ、属性も二つ名がばれる可能性があるから聞かないでね💦」
リリーナのその言葉を聞いて一同は納得したのか、それから質問は無かった
ユ「質問はないわね、それじゃ二人は空いてる席に座ってね」
二人はユイランの指示を聞いて窓側の空いてる席に隣同士で座った
その際、移動時にパンドラが廊下側の赤い髪の女性を見ていたのにリリーナは気付いた
ユ「これで朝のホームルームは終わり、一時間目は魔武器の作成だから10分後に闘技場に集合よ」
ユイランはそう告げると、出席簿を持って教室から出ていった
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