哀しみ

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「さっきから大きな声で叫んでいたみたいだけど、何かあったのか?」 私はどう言えばいいか焦っていた。 すると私の様子を見ていた都ちゃんがこう言った。 「実はさぁ。霊夢が朝の競争でジュースおごる約束に対して不満だったみたいでハハハ。それでちょっともめていたんだよニャハハハ。そうだよねぇ霊夢?ニャハハハ」 「ふぇっ!?あっ、そうなんだよ哲志くん。都ちゃんったらね、自分もジュースおごる約束していたの忘れていたからちょっともめていたんだよハハハ」 哲志くんは疑っている様子だったけどすぐ分かってくれたみたいだった。 哲志君はイスを私の正面に置いて筆記用具からシャープペンシルを出した。 「話は分かったからとりあえず霊夢の問題集手伝うよ」 「うん。ありがとう哲志くん」 すると都ちゃんが哲志君に聞いてきた。 「ねぇ哲志。ついでに私の勉強手伝ってくれないかな?ハハハ」 哲志くんの反応はというと。 「霊夢に教えてもらいな」 「ええ~!?教えてよ哲志!」 哲志君の反応に都ちゃんは不満みたいだった。 更に都ちゃんは懲りずに哲志君に頼み続けている。 「お願い哲志!」 「やだっ」 「お願いッ!!」 「やだっ」 「おねが『やだっ』」 「…………」 結局都ちゃんが負けてしまった。 私は都ちゃんが気の毒にみえたので哲志くんに頼んでみた。 「都ちゃんもお願いしているんだから一緒にやろうよ哲志くん?」 すると都ちゃんは助け舟がきたと確信したみたいでいつの間にか参戦してきた。 「そうだそうだ!せっかく女の子が勉強を一緒にしようと誘っているのに断るなんてブーブー!」 (あれ都ちゃん……?さっきまでの態度はどこに行っちゃったの?) つい私はそんな事を思ってしまった。 すると哲志くんは困ったようすで私と都ちゃんに話してきた。
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