推理

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私は都ちゃんを保健室に運ぶ為に背中に背負って連れて行き 教室に戻って自分の席に座った。 哲志くんはかなり落ち込でいた。 「ハァ……。霊夢……」 「どうしたの哲志くん?」 落ち込んでいる哲志君の表情は心が痛むくらい可哀相にみえる。 「霊夢。三奈に一体何があったか分かるか?」 そう言われた私は頭の中で整理していた。 さっきまで色々と忙しくて整理が出来てなかったからだ。 三奈ちゃんは気絶する寸前に『勉強という名の戦争』と言い気絶した。 一方の都ちゃんは、『三奈ちゃんに愛溢れる気力を奪われた』と理解不能なことを言って気絶した。 私は三奈ちゃんと都ちゃんの間で何が起こったのか知りたかった。 (哲志君にどうしたら説明が出来るかな……) そう思って私は哲志君に気まずい感じの雰囲気でも、頑張って話す。 「哲志くん。私と2人で三奈ちゃんと都ちゃんに何があったのか考えてみない?」 すると哲志くんは何か疑問に思った様子で、私に聞いてきた。 「考えると言うよりも推理すると言えるはずだと思う」 「別の言葉で言うとそうなるね。面白そうだしやってみないかな?」 哲志くんは少し考えていた。 確かにいきなり私が思いつきに近い事を言ったから困るのはわかっていた。 けど推理をする事で暇つぶしになって状況がよく分かる。 そして三奈ちゃんと都ちゃんの回復を待つ時間を作ることになるはず。 哲志君は私の誘いを受けてくれた。 「霊夢がやりたいなら僕も参加するよ何があったか知りたいからね」 哲志君は真実を知りたい為に言った事が良く分かった。 さっそく私と哲志くんは推理を始めた。 まず始めに三奈ちゃんが言った言葉の意味を2人で考えることにした。 私はノートのページを一枚破ってメモを書く。 タイトル 羽矢三奈,持田都子の証言と現場の検証 発生日時 6月19日 二時間目 羽矢三奈の証言と現状 ・初め羽矢三奈は持田都子と勉強をしていた ・しばらくして会話に花がさいたみたいで持田都子と談笑
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