哀しみ

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私は聞き間違いかなと思って、もう一度校長先生に聞く。 「私と都ちゃんは遅刻してないですよね?」 すると校長先生はまた笑顔で答えてくれた。 「2人とも遅刻だがねぇ」 私と都ちゃんは思わず黙ってしまった。 少し間が空いて、都ちゃんが校長先生に話しかけた。 「校長先生。さっきの競争どっちが勝ったかわかりますか?」 私は競争の結果を聞くために校長先生に話しかけたのにとんでもない方向にいってしまいすっかり忘れていた。 すると校長先生はまたまた笑顔で答えてくれた。 「わしには分からんべぇワァハッハッハッ!!」 (校長先生見てなかったんだ……) 結局、引き分けにだと分かった。 お互いにジュースをおごることになった。 正直言うと私はジュースをおごるお金がギリギリあるかないか分からなく困った。 とりあえず私と都ちゃんは足が疲れ満身創痍に近い状態で教室に入った。 教室では授業の途中だったみたいで担任の先生が私と都ちゃんに気づいて近づいてくる。 「遅刻ですよ?霊夢さんに都子さん」 「「ハイ……。すみません水無月先生……」」 水無月詩織先生 【ミナヅキシオリ】 この小さな学校の1つしかないクラスの担任の先生で、性格は真面目なんだけどたまにマイペースな変わった先生。 趣味は絵をかくことが好きみたいで、廊下には詩織先生が書いた絵が飾れてる。 絵をかく以外にも海が好きで夏休みになると近くの海水浴場に行くらしい。 私と都ちゃんは詩織先生に言い訳を言わず、正直に遅刻した理由を話した。 詩織先生は私と都ちゃんが正直にいったことを認めてくれたみたいで許してくれた。 詩織先生は私と都ちゃんに話かけてくる。
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