哀しみ

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「こんど遅刻したら私の絵の被写体になってもらいます」 (被写体?) 私は疑問に思い詩織先生に聞いてみた。 「被写体ならいつでも声かけてくださればやりますけど?」 すると都ちゃんが慌てて私を廊下に連れて行き話す。 「霊夢……。詩織先生は被写体を頼むときどんな格好になるか分かっているの?」 「被写体は書くときは制服でイスに座って動かないのが被写体じゃないの?あっ……」 それを聞いた都ちゃんはため息をつく。 「被写体の人にコスプレの衣装を着せるんだよ詩織先生は覚えてる……?」 「うん。今思い出したよ都ちゃん……」 「霊夢が分かってくれておじ様は嬉しいよ……」 すると都ちゃんの背後に人がいた。 「みっ、都ちゃんうしろ……」 「え?」 都ちゃんは疑問に思いゆっくりと後ろに向ける。 都ちゃんの後ろにいたのは詩織先生だった。 「キャーッ!!しっ、詩織先生いつの間にかいたんですか!?」 それを聞いて詩織先生はため息をつく。 「都子さんが突然霊夢さんを廊下につれていくからです」 詩織先生はさらに話を続けて都ちゃんに質問する。 「それで都子さんは霊夢さんを何で廊下に連れて行ったのですか?」 私はかなり焦った。 都ちゃんも同じ様子で詩織先生にどう言えばいいか困っていた。 「あっ、あの……その……」 「なんですか都子さん?何か私に言えない事情でもあって霊夢さんを廊下に連れて行ったのですか?」 私と都ちゃんは全く言葉が返せなかった。
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