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そして、時は冒頭に戻る。
ハーケンとシオン達はお互いの世界について話した。
エンドレス・フロンティアのこと、ミットチルダのこと、時空管理局のことを…。
「――という世界がエンドレス・フロンティアだ」
「そうですか。“未知なる無限の開拓地”エンドレス・フロンティア。それであなた、えーっと…」
「そういえば、自己紹介がまだだったな。俺の名はハーケン・ブロウニング。地上戦艦ツァイト・クロコディールの艦長を務めてる。世界を駆けずり回る“さすらいの賞金稼ぎ”さ」
「私の名前は高町なのは。時空管理局の陸戦教導官をやっているよ。そしてこれが私のデバイス《レイジング・ハート》」
〈Hello、Cowboy〉
レイジング・ハートと呼ばれた赤い球体が光る。
「オレの名はシオン・ナンブ。第二十番管理世界〈グレンラガン〉の出身だ。ここにはちょっとした任務で来ている」
「OK、シオンとなのはか」
「今夜はここを使ってくれ。明日またゆっくり話そう」
ハーケンはああ、と答えシオン達は部屋を後にした。
(…エンドレス・フロンティアでは沢山のエトランゼ(フランス語で外国人、ここでは異界人)を送り返したが、まさか自分がエトランゼになるとはな…)
(ハーケン・ブロウニング…まさかな)
シオンは部屋を出た後、ハーケンに見覚えがあるようなことを呟いた。
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