序章

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「うわー」 敷地はとてつもなく広い。絶対無駄だ。 これは何だ?庶民への挑戦か?いいだろう、受けてやろう← 「ここが寮だよ」 案内されたのは、ホテル並みに大きな建物だった。 おいおい、此処は寮ではないだろ。ホテルだろw 悪態を吐きながら中へ入った。 寮の中はとても暖かかった。床には真っ赤な絨毯。天井には大きなシャンデリア。 帰りたい。切実にそう思う。 こんな学校にいると絶対に金銭感覚おかしくなるぉw ま、そんなことを考えながら先輩と理事長室に向かう。 黙って歩いていたが優が口を開いた。 「そういえば、私、君を見たことがあるような気がするんだよね。 間違っていたらすみません。」 優が不思議なことを言ってくる。 そんなはずはないぉw 会ったことがない。こんな人に。初めてみると思う← 「俺、思い出せません」 正直な感想だ。 「ですよね、私の思い違いだと思います。こんな美人な方を忘れるはずがありませんし」 おい、お世辞はやめろよw 正直に『将来はきっと、魔法使いだね』って言ってくれたほうがいいぉw 傷つきますけどねwww 「先輩の方がかっこいいですよ」 お世辞にはお世辞で返す。先輩の場合はお世辞ではないけどw きーーー、悔しいヽ(`Д´)ノ んーだけど、カッコいいというより美人だな。 「ありがとうございます」 そう言って軽く頭を下げながら微笑む。そして、眼鏡をかけなおすw この仕草が様になっていてむかつくんですけどwww こ、この仕草.........。 ま さ か ね  顔をもう一度見てみる。真っ黒な髪に、白い肌にメガネをかけている。 (この特徴ってもしかして、mintの副総長) 顔が一気に青ざめた。
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