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ある小さな星の大きな森の奥に幼い女の子が暮らしていました。
バラの花から生まれた女の子は、森と共に育ったのでこの森が家族の様に愛していました。
その女の子は生まれつき目がありませんでした。
でも周りには沢山の友だちである木があるのでちっとも淋しくありませんでした。
ある日、女の子は初めて自分以外の人の声を聞きました。
声の主は言いました。
『可哀相な女の子。あなたに私の瞳をあげよう。替わりにあなたの存在をもらおう。』
女の子は泣き出しました。その声に怯えて。
しかし次の瞬間、女の子の閉じていた両まぶたは開いて、初めて光を見ました。
そしてその女の子は森から居なくなりました。
著ベン・サムデル
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