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「おらの畑のめんこいレタスを引っこ抜いたのはそのおなごけ!?」
「おらの可愛いポッポーを追いかけ回してたのはおめか!!」
「おらの大事なモーモーの乳を無理矢理出したのはおめだな!覚悟するだ!」
「そんなにおらおら言わなくても……」
止せば良いのに余計な一言が止まらないたま。
「なんだべ!?おら達の話し方にケチつける気だべか!!?小生意気な娘っ子だべ!!」
みなさん手に手に鍬やら鉈やら鎌を携えて物騒な事この上ない。
「えっへん」
「威張るなし!!ていちょ~に謝るとこでしょ!!」
やっぱり突っ込んでしまったクル。
「クルの所にいるって言うから心配してたんだけども……やっぱり厄介事を起こしてくれただな…」
農家の誰かが呟いた。
「………」
急に沈んでしまったクルはうつ向いて何も話さなくなってしまった。
「…?………どしたの??…」
両手を下げるとクルの前に屈んで首を傾げるたまはジッとクルの顔を見ていた。
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