act2 連れてけ

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「………さいご噛んだ」 聞いていないようでしっかり聞いてるたま。 「と、とにかく謝りなさい!今ならまだ……」 ファーマーの一人が地面に這いつくばりながら辛うじて顔だけを上げる。 「あぁ……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……野良猫に噛まれたと思って諦めて下さい………ぇ?…」 何事かを呟くファーマー。良く聞こうと屈むとそのファーマーはクルを指差す。 「ユー……BAN…」 そこまで言って力尽きるファーマーは再び地面にキスをする。 「………………」 この世の終わりの様な劇画タッチな顔になるクル。 「ぉぉ………初ばぁん♪」 「……てめ…」 涙目クル。 「いぇ~い♪ほんとぉ~?らっきぃ~♪おっけぇ~♪わ~い♪♪」 「………」 ……… ……………… ………………………… クルがたまの頭を思いきりひっぱたいたのは内緒の話だ。
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