act3 ヒーリングプリンセス?

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「ユースや……もっとパパに優しく…」 「嫌です。私の全霊をかけて拒否権を行使します」 「………」 そこまで言わなくても良いと思う。 「はい、終わりましたよ。まったく、あまり世話を焼かせないで欲しいです」 しかし何だかんだ言いつつクロフト卿に回復魔法を施していたユースだった。 「ぉぉぉ……痛くない………ユースゥゥゥ…」 「きしょい!寄るなデブ!!」 擦り寄るクロフト卿を華麗なステップでかわす着ぐるみ、もといユースだった。 「グスン……だが、なんだってそのような奇抜な恰好なんじゃ?洋服なら沢山あるじゃないか」 「沢山?」 今度ははたきでクロフト卿をゴミの様にはたきだすユースが首を(着ぐるみの)傾げる。 「うむ。沢山」 もう諦めたのか、なすがままのクロフト卿。
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