act3 ヒーリングプリンセス?

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「パーティー、巷ではPTというものがあって各々が得意とする分野で戦闘に貢献する。なんとも私にぴったりな制度ではありませんか!」 それもその筈。ユースウェルはウァテスだから。聖なる力をその身に宿し、傷ついた者を慈愛の力で癒す。アクロニア大陸において唯一回復を専門とする職業なのだ。 だがそれ故に、戦闘においては殆ど役には立たない。彼女は共に戦う仲間がいてこそ、その真価を発揮する。 「待てユースや!私を捨てるのか?」 今にも出ていきそうなユースウェルにとうとう泣き落としを敢行するクロフト卿。 「………フゥ」 立ち止まるユースウェル(着ぐるみの)は溜め息をつくと頭のかぶりものを脱ぐ。 髪をかきあげるとクロフト卿を見るユースウェル。 (大人しくしていれば美女なのにのぅ…) 親馬鹿ここに極まる。 「お父様……」 大人げなく泣いていたクロフト卿の涙を優しく拭うユースウェル。
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