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~軍艦島・飛空庭発着場~
「もう、お父様のお節介焼き。ユースウェルは一人でもやれるんですよ、ぅんっ」
行動が速いユースウェルはその足で南の島国モーグとアクロポリスがある本島を繋ぐ軍艦島発着場に立っていた。
既に着ぐるみは脱ぎ、身軽なスタイルになったユースウェルは辺りを散策する。
此処は島国モーグとアクロニア大陸本島を繋ぐ唯一の拠点。流石と言うかあちらこちらに休憩する冒険者や商隊のテントが軒を連ねていた。
「さて、どうやって行きましょうか…馬車?何処かの商隊に混ぜてもらう?ん?」
とある一行に目が止まるユースウェル。
「なんなのあんた!装甲うっすいのも大概にしなさいよ!2発よ!たった2発!くま~どころか二階層にも行けないじゃない!折角私が一緒にいてあげてるのに!なによ?え?怒った顔が可愛い?………………な、なに……ょ………はぁっ!!?は、恥ずかしがってなんかいないわよ!!お、おお調子にのらないでよね!ふんだっ!!」
多分近くにある廃炭鉱帰りなんだろう。ボコボコにやられた男を一人の女の子が叱咤している。
ツンデレ劇場を発見するユースウェルは面白い事になりそうだと当初の目的も忘れてそれとなく近づいていった。
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