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「いえいえ、その代わりと言ってはなんですが、アクロポリスに戻る時、ご一緒してもよいでしょうか?」
「アクロポリスに?私はむしろお願いしたいぐらいです」
容赦なく剣士の背中をゲシゲシ踏み倒しながら少女が答えた。
「上の暴君におな……」
「少し黙ってなさい。この産業廃棄物」
もう人ではないらしい。
(面白そう♪)
目がキラキラし始めたユースウェル。
どうやら彼女の行動は面白いか、そうでないかによるところが大きいみたいだ。
「安心して逝って下さいね剣士さん。大丈夫、なんとかなります♪」
「何がなんとかなるのかすっごく聞きたいんですが…」
当然の質問ではあると思われる。
「貴方は今からゾンビってことよ。前線が一人しかいないんだから当然ね」
「さ、逝きましょう♪」
「ちょ……ま……」
男を置いてスタスタと二人は廃炭鉱の入り口へ向かう。
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